隠れて大きな病気を引き起こすイヤなやつ。糖尿病。

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みなさんは糖尿病についてご存知ですか?

「名前は聞いた事があるけど、あまり詳しく知らない。」

そんな人も多くいらっしゃるかと思いますので、今回は糖尿病について書いてみようと思います。

あまり知らない方向けにわかりやすく書きますので、例えのニュアンスが少し違ったり内容が不十分な点があるかとは思いますが、まずは興味を持っていただけれえばと思います。
詳しく知りたい方は私のブログを見た後に、より詳しい内容をご確認下さい。

では、いきましょう!!

まずは糖尿病について


 健常者でも食事後に血糖値(血液中の糖の数値)はあがります。ですが、健常者の場合、血液中の血糖値が上がっても、体の中の組織(筋肉や肝臓など)に蓄えられるか、エネルギーとして消費されます。
 結果、血糖値は下がっていくのが正常なのですが、糖尿病の方は糖分が体の組織に取り込まれず、血液に滞在するため血糖値が下がらないのです。
 また、取り込まれなかった血液中の糖分が行き場をなくして尿として多く排泄されるため、糖尿病という名前がついています。

 例えるなら、流しそうめんで流れてきたそうめんを誰も取らなかったら、最後は流れてバケツの中?に出てきますよね。

糖尿病は食べたものが体のエネルギーとして使われずに、そのまま出ていく病気です。ですので、エネルギー不足となり体は疲れやすく、全身に様々な症状を引き起こします。

 また、先程の流しそうめんの出口にネットをつけてそうめんを流れ出ないようにします。そうすると、途中で取られなかったそうめんはそこに溜まります。少しなら問題はないのですが、これが大量のそうめんが流れてきた事を想像してみて下さい。いずれネットは崩壊し、大量のそうめんが出てきます。
 このネットの役割をしているのが、人の体では腎臓です。流しそうめんと同じように塞き止められなくなった糖分は腎臓を破壊して尿として排泄されるわけです。

糖尿病の原因


 糖尿病にはいろいろな種類(後ほど紹介します。)がありますが、どの種類の糖尿病も原因はこれだと言われています。

 「インスリンの感受性の低下」「インスリンの分泌低下(欠乏)」

少しわかりにくいですよね。解説します。
先程もお伝えしたように糖尿病は、血液中の糖分が体の組織に取れこまれない病気です。
本来、体の組織に糖分を振り分けて血液から取り除く作業をしているのが、「インスリン」。

いわば、インスリンは「体の中のサンタクロース」なのです。
必要な場所にプレゼント(糖分)を運ぶ仕事をしています。ただ、サンタクロースが仕事が出来なくなる。もしくは、いなくなってしまうとプレゼントを運ぶ人がおらず、プレゼント(糖分)だけが溜まってしまいます。

このインスリンが働きが悪くなる状態を「インスリンの感受性の低下」。もしくは出ない状態(インスリンの欠乏)になり、体の組織に糖分が取り込まれなくなるのです。

なぜインスリンの働きが悪くなる?

 この理由で糖尿病の種類が分かれます。
・インスリンが膵臓から生まれつき出にくい(出ない)体質の人は、Ⅰ型糖尿病

・大人になって食べ過ぎや飲み過ぎによって膵臓からインスリンが働きにくくなる人は、
 Ⅱ型糖尿病

・妊娠をきっかけにホルモンバランスが崩れてインスリンの働きが悪くなる人は、妊娠糖尿病

その他にも、膵臓疾患や薬剤性など様々な原因で糖尿病になります。

日本人も含め欧米やヨーロッパで起こる糖尿病で一番多いのが、Ⅱ型糖尿病(90%以上)なのです。

イメージとしては、中年のおじさんが毎日好きなお酒や食べ物を好きなだけ食べて、「わしはいつ死んでもええ。」なんていう人が発症しやすい病気です。
ただ、実際に糖尿病になると「どうしたら治りますか??まだ死になくない!!」と聞いてくる人も多く、なってからでは遅いのも知っておいてほしいです。
ですので、薬やリハビリを治療として行うのですが、もともと「好きなものを食べて生きていく!」という生活をしている人は、治療中でも好きに食べて治療が進まない事も。。

本当に糖尿病を改善する時には、本人の意識から変えなければなりません。

ただ、今お伝えしたのは一番多いⅡ型糖尿病の話。
生まれつきインスリンが出にくいⅠ型や、妊娠によっておきた妊娠糖尿病の方は、本人ではどうしようも出来ないため、対応は変わってきます。

糖尿病になった人の体型

 糖尿病になる人ってなんだか太っているイメージがありませんか?確かに糖尿病になる人は太っている人もいます。ですが、それよりも心配な体型の人は「痩せた糖尿病の人」。
太っている糖尿病の人は、まだ食べたものを蓄えるだけの能力があります。しかし、痩せている糖尿病の人は食べたものを蓄える能力が衰えているのです。
これも原因は「インスリンの感受性の低下や分泌不足」ですが、食べたものを体に蓄える能力がない=インスリンが機能していない。という事ですので、実は「痩せた糖尿病の人」はかなり注意が必要です。

実は発症しても無症状。

糖尿病は、発症しても無症状の事が多く、何か大きな病気をしたあとに糖尿病がわかる事が多いです。

ですので、糖尿病になっても本人は自覚症状なく進行していきます。

これが、糖尿病の怖いところです。

そして、糖尿病になれば心筋梗塞や脳梗塞などの重症な病気になりやすくなります。
また糖尿病になると「合併症」を引き起こします。

それが、糖尿病の3大合併症。神経症、網膜症、腎症です。
学校では覚えやすく、頭文字をとって糖尿病の「しめじ」で教えます

また、出てくる症状として、壊死、脳血管障害、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)があります。
これは学校では頭文字をとって、糖尿病の「えのき」で教えます。
この「しめじ」と「えのき」が原因で、亡くなる人や足を切断する人が出てくる大きな原因になります。
もちろん、体の中でも症状が出やすい場所・出にくい場所はありますが、忘れてはならないのは血液が関わっている病気なので、「全身に影響する」ということ。

想像してみて下さい、足は壊死して、目が見えなくなり、脳血管障害になった上に心臓病がある事を。考えただけでも恐ろしいですよね。

なかなか糖尿病を身近に感じる事がない人も多いと思いますが、少し糖尿病の怖さを感じてもらえたのではないでしょうか。

ただ、今お伝えしたのはかなり進行した糖尿病患者です。
もちろん、そこまでならずに進行を抑える事も出来ます。

早期発見。


糖尿病の確定診断が出るためにはいくつか検査があります。
その中でも血液検査でわかる「HbA1c](ヘモグロビンエーワンシー)は重要な判断材料になります。HbA1cが6.5%以上になると糖尿病が強く疑われ、他の検査と合わせて糖尿病の診断がつきます。
 しかも、このHbA1cの数値は検査する1~2ヶ月前の平均血糖値を調べる事が出来る優れもの。ですので、「健康診断の前だけ気をつけよう。」といった、女子の体重測定対策のような事は通用しないのです。
 これからも分かるように、健康診断(血液検査)でHbA1cの数値を気にしてみておく事で、糖尿病になる前に対策をすることが出来ます。
 定期的な健康診断は糖尿病に関わらず大事です!

糖尿病の初期症状に気づく


 糖尿病の初期症状で代表的なのが、「多飲・多尿」です。
要は喉が渇きやすく、水分摂取を頻回に行うため、多尿になるといったものです。
「最近、やたら喉が渇くな。」や「トイレが近いかも。」と思う人は要注意!

ただ、「やたら喉が渇く」と言った理由で病院に行く必要はないです。例え病院に行って、糖尿病の傾向があると言われてもまず勧められるのが、「食事管理と運動」です。
もし、糖尿病が心配だなぁっと思う人は食事の見直しと運動習慣を取り入れて見ることで、ある程度は自分でコントロール出来ます。

生活に支障が出るほどの症状がある方は早めに病院に行きましょう。

糖尿病の管理

糖尿病の人は「食事管理」と「運動」、「服薬」でコントロールしていきます。
どのぐらいの食事管理と運動習慣が良いの?と思われる方は過去のブログの「筋トレ」「貯筋」を参考にされて下さい。

初期の方はブログの内容でも参考になるかと思いますが、治療が必要な状態の人はちゃんと体にあった運動負荷を病院で立ててもらって下さい。

また、すでに糖尿病で治療をしている人


「インスリン注射」を自分で行う事になります。食事前に血糖値を測る事も常にしていく必要があります。
毎食時にお腹、ふとももに自分で注射を打つため皮膚は固くなり、だんだん注射針が刺さらなくなります。

「インスリン注射」「食事制限」「運動の促進」「服薬」「体調」などの状態によって、血糖値を下げすぎてしまう「低血糖症状」にも注意です。
ひどい時には痙攣や意識消失を起こします。
もしもの時に備えて、糖の補充が出来るようにジュースやアメなどを持ち歩く必要が出てきます。
「低血糖症状」が出現した際には、すぐにジュースやアメを口に入れて糖を補充して下さい。

血糖値が高いから下げる治療をする→血糖値が下がりすぎる→糖を補充する(血糖値を上げる)といった、管理が難しい時期も出てくるかと思います。

最後に

 今回、糖尿病についてお伝えしてきました。少し糖尿病についてわかっていただけたでしょうか?
 冒頭でお伝えしたように糖尿病の原因は「インスリンの感受性低下」です。
食べすぎ・飲みすぎな生活習慣だと、インスリンは働きすぎて疲れている状態になり機能が低下してきます。
 気になる方は、働きすぎなインスリンをサポートするためにも食事管理や運動も取り入れて血糖値を下げるのも良い方法です。
 身近な病気ですので、少し興味を持っていただき、もしも身近な人が糖尿病になってしまった時、支えてあげられる人になって下さい。
 その時に私のブログが、何かのお手伝いになれば嬉しいです。

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