理学療法士というお仕事。

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こんにちは。

今回は「理学療法士というお仕事」について、ブログを書いてみました。
理学療法士歴、14年の私がこれまで感じた世間のイメージと現実のギャップについてもお伝え出来ればと思います。

就職でお悩みの方で、「人の役にたつ仕事をしたい。」方、「国家資格を取りたい!」なんて方にも。

「家族が入院してリハビリを受ける事になった。」や「リハビリって結局何をするの?」について知りたい方にも。

伝わりやすいように、実際の理学療法士の私がお伝えしていければと思っています。

では、いきましょう!!

理学療法士とは

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。医療系国家資格の1つでいわゆるリハビリ業務に従事します。
理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。
働く場所は、病院・介護施設が主ですが、スポーツ現場や教育現場で活躍される方もおられます。

詳しく知りたい方はこちら→日本理学療法士協会

リハビリ専門職には他にも

作業療法士や言語聴覚士があります。

作業療法士(OT)
作業活動を通して機能回復・維持を行う専門家です。
作業療法士は、日常生活活動、仕事、遊びなど生活に関わる全ての諸動作を指し示すものであり、治療対象者に合わせた作業活動の改善を行います。
詳しく知りたい方はこちら→日本作業療法士協会

言語聴覚士(ST)
ことばによるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚士はことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応します。
詳しく知りたい方はこちら→日本言語聴覚士協会

主に理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)をリハビリ専門職と言います。

ただ、違いについてイマイチわかりずらいですよね。
ですので、もっとシンプルに!

体の動きを改善を図るリハビリが理学療法士。生活や仕事に向けたリハビリが作業療法士。言葉の改善や食べ物を食べる事を目的にするのが言語聴覚士と覚えて下さい。

一般的なリハビリのイメージは理学療法士であることが多いのかなぁと思います。

就職を考えている人へ


後期高齢化に伴い、これらの国家資格を取得を目指す人が増えています。よくある質問をもとにまとめてみます。

就職後の給料

一番気になるのが給料ですよね。もちろん働く病院にもよりますが、だいたい初任給で20万円~25万円のところが多いです。
平均大卒の給料とあまり変わりはないかと思います。
一昔前までは、資格を持っている人が少なく、初任給でも30万円を超えることも多かった職業ですが、今では資格を取る人が増えてきており、給料も少なくはなっています。

資格を取得をするためには

高校卒業が必要です。また、専門学校や大学に通う必要があります。専門学校も3年制の学校と4年制の学校があるため、学校選びに悩む方も多い事も現状です。

3年制と4年制専門学校の違い
取得する「理学療法士免許」は同じです。

4年制の学校の方は、勉強内容がわりとゆっくりで実習期間も長い。卒業時には論文提出があるところもあります。また、学費に関しても4年間分を支払うため、かかる費用は多くなるかと思います。
3年制の学校は勉強内容がしっかり詰まっています。先程の4年制学校で学ぶ内容が1年短縮で進みますから勉強量は多いです。学費に関してはトータルで見た場合、4年制と比べて抑えられる事が多いため、「短期間で卒業を目指す!」人には3年制の学校はおすすめです。

夜間コースもあります。
働きながら国家資格取得を目指す人のために、夜間コースもあります。
基本的には3年制の学校に夜間コースをある事が多く、4年間で卒業を目指すようになります。だいたい時間は18時~21時過ぎまで学校に通う感じです。

学費
医療系の学校は学費が高いです。参考までにですがおおよそ400万前後します。
気になる方は学校ごとの学費について見てみて下さい。
学費の検討→進路のミカタ 

理学療法士の仕事の魅力

・人に感謝をされる。
・努力が結果に結びついた時のよろこびを、共感できる。
・やりがいを感じる仕事。
・仕事とプライベートの時間の調整がしやすい。(夜勤がない)
・日本全国資格があればどこでも働ける。
・失業という事がほぼない。

理学療法士の仕事の大変さ

・学校を卒業するまでの勉強が大変。
・卒業するまでの学費が高い。
・昔ほど就職場所が選べなくなっている。
・スポーツに関わりたいけど、あまり求人数が少ない。
・自分の知識や技術が患者に影響するプレッシャー。
・勉強を継続していく事が求められる。

他の医療職種との違いがイマイチわかりにくい

よくある質問が、「リハビリ?あぁ、あまりわからないけど、介護の人でしょ?」です。
介護は「身体的・精神的な人の行為を助けるサポートをする仕事。」
リハビリ「主に治療を目的に実際に関わりながら改善を図っていく仕事。」

例えば、歩けなくなった人を歩けるようにするのがリハビリ(主に理学療法士)、歩けるようになるまで車椅子で介助するのが介護。みたいなところでしょうか。

ただ、医師や看護師・薬剤師と協力しながら一人ひとりの患者を支えるという、同じ目標を目指しています。

また、整体師やカイロプラクティックとの違いは?
整体師は、柔道整復師などの国家資格を持ち、店舗を構えて活動されている人が多いです。理学療法士や作業療法士は医療に特化した知識や技術を身につけ、病院や介護施設で働く仕事です。
体に関わる専門家としては同じように思われますが、リハビリ専門職の方がより病気やケガをした人に対し、医療に特化している点が大きな違いになるかと思います。

実際の理学療法士に働き方


朝は8:30から仕事が開始します。
9:00~12:00  患者のリハビリ(おおよそ3~6人)
12:00~13:00 休憩
13:00~17:30 患者のリハビリ(おおよそ6~8人)、書類業務

スケジュールはこんな感じです。夜勤はないところが多いため、プライベートの予定も立てやすいです。
ただ、働く場所によっては365日体制の病院も多いため、土日が休みとは限りません。シフト制で休みをとるという病院も多くあります。
ただ、希望休や有休は取れるため連休なども調整して取ることが出来ます。

もしも、家族がリハビリを必要したら・・・

病院は様々な専門職種の方がいます。病気の詳しいことは医師、薬の相談は薬剤師、生活に関わる事は看護師や介護士のようになっています。
様々な専門職種がいる中で、患者に一番関わる時間が長いのがリハビリ専門職です。
ですので、「現状を知りたい。」や「今後どのように考えていけばよいかわからない。」なども、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職に訪ねてみると良いかと思います。
もちろん、専門外の内容についてはお答えできない事もありますが、誰に確認をすればお答えしてくれると思います。

 基本的にリハビリは、「患者本人だけではなく、家族のサポートは必須!」だと私は思っています。

入院した際に一番怖い事は「先がわからない」事です。
患者本人は病院でしっかりサポートします。ただ、家族はずっと病院にいるわけでもないので、この先の不安や経済的理由で困る事も多いです。
「わからないなら聞く。」という事が必ずしも家族が出来るわけでもありません。
まずは、医師や看護師の話を聞き、是非リハビリ専門職にも話を聞いてみて下さい。
可能であれば、リハビリを見に行くこともオススメします。

病院って「整形外科」や「内科」などにもわかれていますが、一通りリハビリ専門職は勉強していますので、ある程度の内容は答えてくれます。

また、心臓リハや呼吸器リハ、運動器リハなど、より専門性を高めた理学療法士もいますので、より高度なリハビリが必要な場合は、専門性が高い理学療法士が担当している事が多いです。

最後に

一番大事なのが、「健康」です。ただ、意識をしていても病気やケガは突然起こります。
困った時の支えになれるのが理学療法士です。支える仕事をしたいと思う人は是非目指してみて下さい。
また、自分自身や家族に健康が脅かされた時に困った時はリハビリ専門職を頼って下さい。
きっと、相談だけでなく今後のアドバイスもしてくれると思います。
このブログを読んでくれた方が、今後の参考になれば、幸いです。
医療系ドラマは人気なのに、リハビリにスポットを当てたドラマはなぜないのでしょう??

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