スシローの純利益倍増から、今後のビジネスモデルを考えてみた。

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先日ふと気になる記事が届きまして、それがこちら。

回転寿司の「スシロー」が純利益2倍になったとの事。その中で、宅配サービスや持ち帰りの売上が好調で、店内の売上は減少している様子。

最初は、「やっぱこのご時世、宅配や持ち帰りが出来るのは人気だね~。」としか思わなかったのですが、長年広報担当をしているせいか、ふとその背景について気になったので調べてみると、今後のビジネスモデルのヒントになるのではないかと思い、ブログにしました。

2021年9月までの出来事


今回発表があった連結決算期間である4月~9月の間で業績に大きく影響があったと考えられるのは、「緊急事態宣言下」であった事。
実際に今年発令された緊急事態宣言は都心部で4月25日~9月30日までとほぼ連結決算期間が緊急事態宣言下であったようです。もちろん、都心部以外でもまん延防止等重点措置期間であった地域も多く、緊急事態宣言下であったことや、まん延防止等重点措置期間であったことが大きく影響していると考えられます。

ちなみに純利益とは

簡単に言ってしまえば、企業にかかる様々な支払いを済ませた結果、最終的に会社に残ったお金の事です。
ですので、今回のスシローは会社に残ったお金が2倍になったと言い換える事が出来ます。
そりゃ、協力金の寄付も出来ますよね。

店内飲食が減少し、宅配や持ち帰りが売上増加

先程お伝えしたように、「緊急事態宣言下」の影響は大きくあるとは思いますが、今回お伝えしたいことは「なぜそんなに寿司を食べるようになったのか?」です。
もともと、日本人は寿司が好きですが、これまでの倍の売上が出る程なぜ寿司を食べるようになったのでしょうか?
また、低迷で悩む飲食業がある中、なぜそんな業績を残す事が出来たのでしょうか?
その辺りを私の考えを踏まえ、お伝えしたいと思います。

広報戦略


スシロー関連の過去の記事を見てみると、目指している形は「外食しようとした時に、候補にあがるお店にする。」や「スシローだからすっぴんでも大丈夫。」といった親近感を感じさせる距離感を目指しているようでした。
これまでになかった「スシローが家で食べられる。」を、どう消費者に伝えていけたかが大きく影響しているかと思います。
その中で、いくつか効果がありそうなものを挙げてみます。
・TV CM
定期的に新CMをTVで流していますが、消費者は在宅で過ごしている事も多いためTVを見る機会もこれまで以上に増えているかと思います。そんな時になかなか食べにいけない「スシローのCM」を見て、食べたくなるのは気持ちはわかります。またCMで流れるように定期的にイベントをしているところも、また行きたくなるきっかけになっているかと思います。

・アプリ
スシローのアプリを使えば、来店予約や宅配の注文、持ち帰り注文の予約も可能です。
来店した際にも店内での待機時間が短縮され、来店しやすさにつながっているかと思います。またQRコード決済やクレジットカードにも対応しているため現金を用意しなくても良い点も消費者としては助かります。

・SNS
SNSもすごい!Twitterやインスタを見てみると投稿の方法や内容に「食べてみたい!」と思わせる要素がてんこ盛り!またキャンペーンやTV企画とのコラボで消費者にスシローをアピールしている要素がたくさんあります。
話題性にも絡めて、イカゲームならぬ、カニゲームが開催されるとの事。

・宅配サービスの充実
自社のスシローデリバリーや、UberEats、Demaecanなど多くの宅配サービスと提携しており、自宅でスシローを楽しめるようになっています。

他社との比較


回転寿司業界はいくつかある中で、全体として伸びているのか、スシローが特化して伸びているのかを知るために他社がどうなっているのかを調べてみました。
同一時期の報告がまだないため、少し前の7月のyahooニュース

を参考にすると、この時点でスシローの売上は良く、逆に「かっぱ寿司」の売上が下がっている様子でした。
そうなって来ると、回転寿司業が伸びているというよりも、「スシロー」が特化して伸びているようです。
でも、上記した広報戦略はどこの会社もやってますよね。
では、「スシロー」と「かっぱ寿司」の違いは何なのでしょう?

「高級ネタの充実」か「食べ放題」か


「スシロー」と「かっぱ寿司」の大きな違いは、「高級ネタの充実」か「食べ放題」かにありそうです。
「スシロー」は、高級ネタを充実する事で売上向上につながっている様子。また、高級ネタであれば宅配サービスでも楽しめますしね。
「かっぱ寿司」は、食べ放題を推している様子。また期間限定にする事や、「チャレンジ間違え探し!」などの企画にも力をいれているようです。ただ、食べ放題であれば店舗での飲食になりますので、宅配や持ち帰りなどでは難しくなります。

これにより、わかってきたことは

<緊急事態宣言下では、ちょっとした贅沢をしたい人が多くなる>という事。

もちろん、味やサービスも大事です。その上で、提供するものが良いものであれば少しぐらいお金を出しても良いと思う傾向にあるのではないかと思います。

少し高級で志向で、消費者に自宅でも楽しめると伝える広報を!


「スシロー」のような大手チェーン店が行っている事をそのまま一般の飲食業で行うのは、予算など難しい事も多くあると思います。
ただ、今後も新型コロナウイルスの影響が続く事を考えた場合、「少し高級で志向で、消費者に自宅でも楽しめると伝える広報。」に力を入れていくべきではないかと思います。

一般の飲食業の方にそのまま当てはめれば、売上が伸びるのかは飲食業ではないので、検証しかねますが、もしこの記事を読んでいる飲食業の方がおられましたら、取り入れていただければと思います。
また現在(2021年11月8日時点)では、緊急事態宣言が解除となりお店への規制も緩和してきています。

という事は、店舗で提供するものも少し高級志向で提供ことで

来店するお客さんが増加する可能性がある!という事です。

これまでの「緊急事態宣言下」で日本だけでなく、世界的に「ちょっとご褒美」や「ちょっと贅沢」を望んでいる傾向があるのかもしれません。
外出の機会が少なくなっていた分、消費が多くなる可能性はあるかと思いますので、ここで消費者が望むものを提供出来れば売上向上につながるのではないかと考えています。

今回、「スシロー」をもとにした内容であるため飲食業を中心に考えましたが、飲食業以外の業種にも当てはまるのではないかと思います。

飲食業以外でも


例えば、家電、生活雑貨など。普段使うものの中でちょっと良いものを充実させたいと思う人も多いのではないかと思います。
ただ、ファッションなどは外出の機会が増えることで少し回復をするものの、少し様子見な気がします。理由は、「いつまた外出に制限がかかるかわからないため。」です。
また、そうなってくるとファッション業界で伸びやすいものとしては「安くて、良いもの。」として、ユニクロやGUなどの大手の売上が伸びるのではないかと思います。

今後、記事にしようと思っていますが、「世代別で興味があるもの」の中でも最近は「Z世代」をターゲットとした場合、「コストパフォーマンスの良さ。」が重視されるようです。
ですので、ブランドよりもコスパを求められる世代をターゲットにするのであれば、ファッション業界は難しいかと思います。

また、日本での感染は今は落ち着いていますが世界的に見ていくと、感染者が増加している国があるため、また日本でも感染者が増える可能性が高いです。

その中で、今後もし感染拡大が起きた時でも運用していけるようなシステム作りを「感染が落ち着いている今!」しておく必要があるのではないかと思います。

最後に
今回、「スシローの純利益倍増から、今後のビジネスモデルを考えてみた。」をテーマに記事を書きました。
「ちょっとした贅沢が自宅でも出来るビジネスモデル」を、感染が落ち着いているこの時期から準備が出来ているかどうかが大事になってくるのではないかと思っています。

皆さんの地域で感染拡大が再度起きたとしても、業績が向上するビジネスモデルの参考になれば嬉しいです。

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